海外ETFを売買する時の為替差益について、SBI証券に聞いてみました

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以前お話ししましたが、私は海外ETFを購入するために、メイン証券会社をマネックス証券→SBI証券に変更するつもりです。
まだ手続きが終わっていませんが、間もなく取引開始できる予定です。

最大の理由は“円貨決済”が出来ることです。
”円貨決済”で海外ETFを購入・売却すると、為替差益を考慮する必要がありません。
しかし、片道25銭の手数料がかかってしまいます。

より選択肢を増やすために、気になっていたことをSBI証券に電話して聞いてみました。
主に為替差益に関わることです。

SBI証券で海外ETFを購入を購入するには、次の方法があります。

①外貨決済
②円貨決済
③住信SBIネット銀行の外貨預金経由
④SBI証券のFX口座経由

①外貨決済

まず外貨決済です。これは、マネックス証券と同じで、最もオーソドックスな方法です。

外国株口座に円を振替→ドルに換える→海外ETFを購入 という順番です。
この方法だと、ドルに換えた後で実際に海外ETFを購入するまでに為替が変動したら、為替差益が発生する可能性があります。

例えば
1ドル100円の時に外国株口座の円をドル転→1ドル110円の時に海外ETFを購入→1ドル120円の時に海外ETFを売却(特定口座で譲渡益税徴収 ここでの120円-110円=10円の為替差益は、特定口座扱いになる)→外国株口座のドルを円転(為替差益発生)

という順番で最終的に円に換えると、海外ETFの購入時レートは110円なので110円-100円=10円分の為替差益が出ます。

この問題は、「円をドル転」してすぐに「全額分海外ETFを購入」すれば大体解決できます。
また売却の際に円転せず、ドルのままずっと持っておけば、もちろん為替差益は発生しません。

②円貨決済

円貨決済は、1ドル25銭の為替手数料で円から一気に海外ETFを購入・売却します。
ですので、為替が変動するタイムラグがありません。つまり、為替差益は発生しません。

ここで気になるのが、円貨決済で海外ETFの購入指示をしたら、為替レートはいつの時点のものか、ということです。
これは「午前10時の時点でのレート」とのことでした。

米国株式市場がオープンしている時間は、日本時間だと
●標準時間:PM11:30~翌AM6:00
●サマータイム期間:PM10:30~翌AM5:00

これだと、「購入指示をした時点」と「実際に約定した時点」で為替レートが異なることになります。
例えば、PM11時の時に1ドル100円のレートでETFを購入したつもりが、翌AM10時に確定してみたら1ドル101円になっていた、ということが起こる可能性もあります。

ですので、為替が変動する割合を最も抑えたければ、現在なら午前5時寸前に約定すればよいことになります。
午前10時に購入為替レートが確定するまでのタイムラグを、5時間に抑えることが出来ます。

③住信SBIネット銀行の外貨預金経由

この方法のメリットは、為替手数料を25銭→15銭に節約できることです。
しかし円貨決済と違って、やはり為替差益が発生する可能性があります。

住信SBIネット銀行で1ドル100円の時に外貨預金したとします。
これを、1ドル110円の時にSBI証券の外国株口座に外貨出金したらどうなるか。

これは、元々のレート1ドル100円の扱いのままです。
住信SBIネット銀行では為替差益が発生しません。

この後は①外貨決済のケースと同じことになります。

④SBI証券のFX口座経由

この方法が最も為替手数料を下げることが出来ます。手数料は25銭→0.5銭になります。
FXでドルの買いポジションを建て、現引きして外国株口座にドルをいれます。

しかし、考慮しなければならない問題もあります。

○最低購入単位が1万ドルであること

○FXのドル建玉を全て現引きするには、委託保証金が多めにが必要なこと
(レバレッジ率にもよるので計算がややこしいのですが、大体5%ぐらい多めにFX口座に入金しておかなければならない。1ドル100円レートで5万ドル分なら、500万円ではなく525万~ぐらい)

○現引きするには14時までに指示しなければならない。そして為替レートが確定するのは、14時半以降のSBI証券が定めた時点であること。(その間に為替レートが変動する可能性がある)

上記3点です。

さらに③のケースと違うことがあります。
例えば
1ドル100円の時にFX口座でドル買いポジションを取る(5万ドル分)→1ドル110円の時に外国株口座に現引き

この場合だと、「FX口座に差額10円分の利益が発生」します。
5万ドルなので、50万円の利益です。これは雑所得扱い・申告分離課税20.315%になります。

外貨預金経由だと「1ドル100円の評価額のままで外国株口座に移動」するのですが、FXは実際にドルを持っているわけではないので、現引き時点で為替差益が確定するのだそうです。

外貨預金の為替差益と違い、税率が20.315%で確定なのでまだ良いのですが、雑所得が増えるのはあまり好ましくありません。(社会保険の扶養の要件などを超える可能性があります。)

その他、配当金についても質問しました。

配当金に関して

配当金としてもらったドルの為替レートは「貰った時点の為替レート」で計算します。
つまり、貰うたびに為替レートが違う、ということになります。

「配当金をドルのままずっと貯めておいて、後に円転した」ケースなどでは、「配当金の取引報告書」を全部チェックして、為替レートを計算しなければなりません。

例えば

1月 配当金100ドル レート110円/ドル
2月 配当金120ドル レート100円/ドル
3月 配当金90ドル レート105円/ドル

のような場合だと、4月には310ドルが口座にあります。
この310ドルのレートは(100×110+120×100+90×105)÷310=104.7円/ドルです。

4月のレート120円/ドルで円転したら、(120-104.7)×310=4743円 の為替利益が発生します。

為替差益は年間20万円までなら申告しないでいいですから、円転するのをその範囲内に収める、という手もあります。
ただし20万円ルールは「年末調整した給与所得者」しか使えないので、アーリーリタイアをした人などはいずれにしても申告しなければなりません。

為替差益の発生は「配当金は即座に円転するか再投資する」ことによって防ぐことが出来ます。


私が質問して返事をもらったのは、大体以上です。

マネックス証券だと、悩む余地なく①の方法でしか海外ETFを購入出来ませんが、SBI証券だと様々な選択肢があります。
売却するときは”円貨決済”を選べば、配当金以外ではほとんど為替差益を考慮する必要は無くなります。

どの手法を取るのがベストか、いろいろ考えていきたいと思います。

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