イェール大学エンダウメントの資産運用

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イェール大学のエンダウメント(非営利団体の業務運営のために寄付金で設立された財団)は、世界屈指の機関投資家として尊敬を集めています。

私がこのエンダウメントの存在を知ったのは、有名なファンドマネージャー、デイビッド・スウェンセンの本を読んだからです。

イェール大学のエンダウメントは資産規模2兆円以上、過去20年間の平均リターンは10%を超えています。
まさに”スーパーエンダウメント”と言えると思います。

過去10年間の、イェールと全世界株式のパフォーマンスの比較です。

  イェール 全世界株式
2007 28.0% 10.9%
2008 4.5% -47.6%
2009 -24.6% 18.4%
2010 8.9% 5.4%
2011 21.9% -13.6%
2012 4.7% 16.5%
2013 12.5% 55.8%
2014 20.2% 14.5%
2015 11.5% 13.9%
2016 3.4% -2.8%

次に、それぞれに1000万円ずつ投資した場合です。

  イェール 全世界株式
当初 1,000 1,000
2007 1,280 1,109
2008 1,338 581
2009 1,009 688
2010 1,098 725
2011 1,339 626
2012 1,402 730
2013 1,577 1,137
2014 1,896 1,302
2015 2,114 1,483
2016 2,185 1,441

全世界株式も10年後に1441万になり悪くないのですが、イェール大学エンダウメントはそれをはるかに上回り、倍以上になっています。
それぞれのIRRはイェール8.13%、全世界株式3.72%です。

特筆すべきはリーマンショック時のパフォーマンスです。

イェール大学エンダウメントは毎年6月末締めなので、影響が出た年が全世界株の2008年とずれて2009年になっていますが、損失を全世界株式の-47.6%に比べて約半分の-24.6%に留めています。

平均リターンが倍以上なのに、暴落時の損失もかなり抑えている、ということです。
資産運用における、一つの理想形と言えるのではないでしょうか。

私イェールの資産運用にあこがれているのですが、真似をするには大きな問題があります。
「巨大ファンドしか出来ない投資手法を取っている」ことです。

イェールの資産配分は次のようなものです。(2014年)

国内株式 6%
外国株式 13%
債券   5%
絶対リターン 20%
プライベート・エクイティ 31%
実物資産 25%

絶対リターンはヘッジ・ファンド。
プライベートエクイティはベンチャーキャピタルやファンド・バイアウトファンドなど。
実物資産は天然資源や不動産などです。

それぞれのカテゴリーで優秀なファンドを慎重に選び、長期投資します。
これらのファンドは、クローズ型で一般投資家が簡単には投資できません。
イェールほど巨大な運用資金があって、初めて可能になる投資方法なのです。

しかし、参考に出来る点もあります。
イェールの資産運用で最も特徴的なのは「オルタナティブ投資」」に大きく配分していることです。

「オルタナティブ」は「代わりの」「代替の」という意味、つまり株式・債券以外のほとんどすべての投資が対象になります。
イェールは株・債券に24%配分しています。
残りの76%が全てオルタナティブ投資です。

オルタナティブ資産に大胆に投資することで、高いリターンと低リスクを両立させています。

個人でイェールの投資手法をまねるとすれば、例えばイェールより株式と債券へのへの投資比率を高め、

現金等       10%
全世界株式     40%
債券        20%
オルタナティブ   30%

のようなポートフォリオを組みます。

問題は「オルタナティブ」部分に何を選ぶか、ということです。
個人でプライベートエクイティに投資するのはなかなか難しいですが、他にも投資可能なオルタナティブ資産はいろいろあります。

○不動産(実物・リート)
○天然資源(ETFなどを使う)
○ヘッジファンド(米国のGURU ETFなど)
○FX
○ベアファンド(1571日経インバース上場投信など)
○金
○仮想通貨(ビットコインなど)

私としては、この中の”天然資源”では高パフォーマンスをあげられるイメージが無いのですが、イェールに限らずハーバードも天然資源には多く配分しています。
研究の余地があるかもしれません。

私が考える「オルタナティブ投資」の条件は

○リターン5%以上
○株式と相関係数が低い

の2点です。

現在私にとって「オルタナティブ投資」と言えるのは「金」と「仮想通貨」です。

しかしこの2つに30%配分することは、リスクがあり過ぎてとても出来ません。
最大でも5%まで、と考えています。

現在、他の有力な「オルタナティブ投資」を研究中です。
不動産投資は非常に強力なオルタナティブ投資なのですが、相場が高騰しているので様子見です。

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