ハワード・マークス氏の最新レター その1

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「お勧めの投資本」でもご紹介しましたが、私の愛読書の1つがハワード・マークスの「投資で一番大切な20の教え」です。
ウォーレン・バフェットも認める彼の投資哲学は、本当に勉強になります。

この本の中でもたびたび引用されているのが、氏が顧客向けに発行しているレターです。

2017年7月26日に最新のレター”There they go again…again”がオークツリーのホームページに掲載されました。
今回は、通常の2倍の分量だそうです。相当力が入っています。
現在の難しい投資環境を彼がどう見ているのか、このレターを読んでみました。
※原文が英語なので、訳が分かりにくいかもしれませんがご容赦ください。

【序文】

まず序文で、現在の環境は行き過ぎた”Bullish”(強気)だと言っています。
そして、過去のバブル崩壊事例や、リーマンショック寸前のレターを紹介しています。

しかし同時に、彼は2011年から何度も悲観的見解を発表しているが、株価は上がり続けた、とも言っています。
謙虚に、自分の見解はこの6年間は当てはまらなかったと認めています。

そして、その後にこう続きます。

「私はただの生まれながらの心配性なのだ、と思われるかもしれない」
「しかし慎重になるのに早すぎることは、遅すぎるよりはずっと良い」

【今日の投資環境】

マクロ経済環境ではなく、彼が現在の投資環境についてどう思っているか、4つのポイントから解説しています。

○普通でないレベルの不安定さ
「長期的な経済成長、中央銀行の影響力、金利、インフレ、政治の不機能、地政学的リスク、技術革新、これらの要因が今までにないほど環境を不確実にしている」

○ほとんどのアセットクラスが、史上最低レベルの期待リターンになっている

○全てのアセットの価格が高い
「本質的価値より低い価格で買えるものは何もない。出来ることは、比較的割高でないものを探すことだけだ」

○多くの投資家が、リターンを得るために過大なリスクを受け入れている

【繰り返し】

2013年1月のメモに書いたが、株価の急上昇と暴落のプロセスは繰り返される。

(a)市場は常に変動する
(b)投資家は変動に過剰反応する
(c)投資家の行動は、過剰(過度の不安)と不適切(過度の楽観)の間を行ったり来たりする
(d)マーケットは暴騰と暴落を繰り返す

【バブルの種】

以下の要素は市場にとって必要だが、同時に多くが満たされているとバブルを招く。

○投資家が利益を得続け、その環境に慣れてきている
○相場の上昇に、少しだけ根拠がある(技術革新など)
○上昇相場の初期に大成功した人たちがいて、後続を魅了する
○市場への資金供給が過剰である
○「今までのバブル相場とは違う」という見方
○投資対象のバリュー価値を無視する(本質的価値より割高でも気にしない)
○新しいもの(新技術など)を追及する
○好循環(木が育つように市場が成長していくことを信じる)
○チャンスを逃すことを恐れる(上昇相場に乗り遅れることを恐れる)

現在では、これらの要素の多くが満たされている。

【米国株】

アメリカ経済は非常に好調である。しかし、それ故に高すぎる価格まで上昇してしまっている。
そしてこの株価はFRBの低金利政策によって支えられている。
金利が上昇したら、株価は下がることになる。

「あなたは資産の安全性は低金利政策が続くかどうかによる、という状況でも幸せですか? FRBが金利を引き上げようとしている今でも?」


長くなってきたので、続きは次回にしようと思います。

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