ブラックスワン(市場の暴落)対策を考える ~円高対策

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前回の続きです。
負のブラックスワン対策として、まず円高対策を考えてみます。

【為替(円高)のリスクヘッジ】

外貨資産を持っていて円高になると、円ベースの資産価値が下落します。
逆に円安になると上昇しますし、結局為替の適正レートは分からないのですから、あまり過敏になってもいけないとは思います。

極端にヘッジすると、限りなく「資産のほとんどが円建てである状態」に近づいていきます。
日本が財政破綻すると極端な円安になる可能性もありますから、やはり一定割合は外貨資産を持っておきたいところです。
ですので、あくまでも過度に円安であると考えている時に少し対策を取る、というスタンスになります。

実際の対策としては

1.分割してドルを購入する
2.FXの売り
3.金

の3つを考えています。

1.分割してドルを購入する

出来るだけ円高の時にドルを購入します。
ドルの購入単価が安ければ安いほどリスクが減少します。

購入コストが安いので、FXを使います。
まず少し買い、より円高に振れたら追加購入します。

SBI証券なら1万ドル単位で外国株口座に現引きして移動できますので、購入したドルを使って海外ETFなどを買うことが出来ます。

2.FXの売り

円安になってきたと感じたら、ドル資産の一定割合をFXの売りでヘッジします。

これは実際にやっていました。
50万ドルのドル資産に対し、最大20万ドルまでヘッジしたことがあります。
113円/ドルを超えたら、基本的に売りポジションを建てていました。

また全額売却するときには、時間差で円高になるのを防ぐために50万ドルの売りポジションを建てて、為替レートを固定しました。

その時は113.4円/ドルで50万ドル売りポジションを建てました。
海外ETFを売って円転した時に、まさに一気に円高になって112円/ドルで約定したので、FXでのリスクヘッジが大いに役立ちました。

しかし注意が必要なのが、FXで売りポジションを建てると「スワップポイントを支払わなければならない」ということです。
20万ドルの売りを建てたら毎日800円、年間約30万円支払わなければなりません。
これはなかなかのコストです。
そしてこのコストは、株の利益と損益通算が出来ません。

FXでヘッジしすぎるとパフォーマンスを悪化させる可能性があるので、あくまで「円安と感じた時に短期的にヘッジする」という使い方が良いと思います。

3.金

現在、円高へのリスクヘッジとして最も面白いと思っているのがこれです。
ドルベースの金は、円高になると上昇する傾向があります。

金ETFであるIAUとドル/円の比較です。

見事に逆相関になっています。

ここで問題になるのが「円ベースで金を購入すると、打ち消しあって円高のヘッジにならない」ということです。

例えば

4月21日 IAU 12.37ドル ドル/円 109.07円 IAU円ベース 1349.19
7月7日  IAU 11.65ドル ドル/円 113.88円 IAU円ベース 1326.7
8月18日 IAU 12.37ドル ドル/円 109.17円 IAU円ベース 1350.4

と、金価格が変化しても、円ベースではほとんど一緒になってしまうのです。

そこで

円高の時に外国株口座で価格変動のほとんどない債券ETF(BNDなど)を購入

円安の時に債券ETFをドル決済で売却、安値になっているはずのIAUを購入

すれば、円高のヘッジになるのではないかと考えています。
債券ETFを経由するのは、為替差益の発生を防ぐためです。

FXではスワップポイントを支払わなければならないという問題がありましたが、IAUだとそのような問題はありません。

また現在は世界中で金融緩和を実行しています。
言い換えれば「世界中の通貨が安くなってきている」状態です。

通貨安になると現物資産である金は上昇しますから、その意味でもポートフォリオの一定割合を金に配分することは有効だと思います。
さらに株安の時にもリスクヘッジしてくれる可能性があります。

ただ金それ自体は株や債券のようにリターンを生みませんので、円高時に上昇したら売ってしまっても良いと思います。
そしてまた円安の時に買い直すのです。

こう上手くいくかどうかは分かりませんが、ぜひ試してみたいと考えています。

以上が現在私が考えている円高リスクへの対策です。
株式市場の下落リスクへの対策は、また次回お話ししたいと思います。

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